熊本大学大学院生命科学研究部 先端生命医療科学部門 成育再建・移植医療分野 産科婦人科講座 | 熊本大学病院 産科・婦人科
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婦人科の対象患者様は、10代からご高齢までの幅広い年齢層です。それぞれの年齢にあわせ、生活観を大切にしながら治療や退院支援の相談支援を行っています。
婦人科は東病棟7階にあります。この階は婦人科30床以外に、乳腺・内分泌外科、共通病床があります。西病棟は総合周産期母子医療センターがあり、7階全体がレディースフロアとなっています。
看護スタッフは看護師長1名、副看護師長2名を含む、看護師合計25名でケアを行っています。
入院されましたら、担当医師が患者様およびご家族へ治療方針についてご説明し、ご質問にお答えします。同時に、お部屋、更衣、洗濯、院内での買い物などのご説明をします。
なお、治療の流れと食事やお薬のタイミングを1日ごとに示した一覧表(クリニカルパスと呼びます)をお渡しし、担当看護師が分かりやすくご説明しながらいつでもご相談にのる体制を整えております。
婦人科では、がん疾患治療が多く、熊本県のがん拠点病院として、手術療法、化学療法、放射線療法などを行っています。
手術の内容により、術後の経過はそれぞれ個人差があります。手術後、排尿コントロールが必要な患者様には、パンフレットを用いて排泄機能の回復と不安軽減ができるように関わっています。
また、脚のむくみがおきる場合には、セルフリンパマッサージ方法をDVD鑑賞とパンフレットを用いて直接指導をしています。
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担当医師と病棟薬剤師、看護師が連携して治療や副作用の説明をしています。
放射線照射の副作用により、皮膚の炎症が起きる場合があります。治療開始時より、皮膚保護の指導や観察を行います。
また、排泄のコントロールが必要となる場合は内服の調整を行います。
治療を行ううえで、患者様とご家族が納得して臨めるように、説明と同意が行われる場にも看護師が積極的に参加しています。
患者様が今後の治療経過や退院後の生活の質を保つために、患者様の声を大切に受け入れながら、安心して継続した医療が受けられるように、地域医療連携センターを通しての他医療機関と連携しています。
必要に応じ、訪問看護・ホームドクター・ヘルパー等の支援制度を説明し、患者様が安心して退院後の日常生活が送れるようにしています。
特に悪性腫瘍については、「私のカルテ」熊本県がん診療連携パスを用い、術前・術後・回復・生活のすべてを複数医療機関を横断して支える活動を行っています。
詳細はこちらをご参照ください。
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2011年3月に熊本県の承認を受けて総合周産期母子医療センターとして開始しました。
現在、個室5床、準個室4床、母児同室ベッド4床、一般病室8床、MFICU6床があります。分娩室2部屋の他、分娩待機室や、生殖補助医療に使用する採卵室・培養室などの施設を有し、分娩の他に羊水検査や体外受精胚移植術を行っています。
当センターでは患者様の希望を取り入れながら、プライマリーナースと患者様が一緒に看護計画を立て、安全で快適な入院生活を送り、安心して退院していただけることを目指しています。
当センターでは、お母さんと赤ちゃんにとって優しいお産法であるソフロロジー式分娩や、母児同室を取り入れ、分娩時より健やかな母児関係を築き、育児習得できるよう妊娠中から産後まで助産師がお手伝いいたします。
生まれてきた赤ちゃんとお母さんの状態をみて、母児同室を勧めています。お母さんの体調に合わせて柔軟に母児同室を行い、授乳や育児技術への援助を行っていきます。
入院中は、自信を持って退院していただけるように看護スタッフがサポートします。また、退院後も乳房トラブルや育児の相談など24時間体制で相談をお受けいたします。
助産師による母乳外来を2回/週設けています。母乳育児の推進をはかるとともに育児相談にも応じています。