熊本大学大学院生命科学研究部 先端生命医療科学部門 成育再建・移植医療分野 産科婦人科講座 | 熊本大学病院 産科・婦人科

先輩からのメッセージ

産婦人科後期研修

吉村 早織:2022年現在
吉村 早織:2022年現在

こんにちは。入局4年目の吉村と申します。みなさんの今後の進路のこんにちは。入局4年目の吉村と申します。みなさんの今後の進路の参考になればと思い、私の後期研修についてご紹介いたします。

私は他大学を卒業したのち、初期研修医から地元熊本へ戻ってきました。もともと婦人科手術に興味を持っていましたが、初期研修医時代の婦人科患者さん達との出会いから産婦人科へ進みたいと決断し、当科へ入局しました。

産婦人科修練医として後期研修をスタートし、最初の1年半は大学病院で勤務しました。上級医と相談しながら、婦人科・産科ともに難しい症例も主治医として担当しました。臨床以外にも国内外の学会に参加し、学会発表も経験しました。

入局後2年目の秋からは大学を離れ、2つの市中病院で勤務しました。1つ目は急性期病院で、異所性妊娠や卵巣腫瘍茎捻転といった緊急疾患を含めた手術や帝王切開を執刀し勉強させてもらいました。2つ目の病院は地域産科中核病院で、年間400件程度のお産を取り扱う施設で、毎日分娩に立ち会いました。熊本市内から離れている病院での緊急対応、緊急搬送の判断をする経験はとても勉強になります。

入局後3年目秋より大学病院へ戻り、9ヶ月間産科専任として勤務しました。婦人科手術に入っている間は産科の緊急判断が求められる対応や分娩に関われないことも多いため、当院では産科に特化して研修をする時期を設けています。産科にどっぷり浸って、その奥深さを感じる日々でした。夜間に緊急で呼ばれることもありますが、お母さんや赤ちゃんを助けるその瞬間のために産科・新生児科の先生、助産師さんもみんなで一致団結するその雰囲気は昼夜関係ありません。そして元気な赤ちゃんが生まれる瞬間は何度経験しても感動し、疲れが吹っ飛ぶとはこのことだなあと思います。

入局4年目にめでたく産婦人科専門医を取得し、新しいステージへ進むべく大学院へ入学しました。現在基礎の研究室で、減数分裂について研究しています。探求する世界に毎日刺激を受けています。

私は産婦人科医になって後悔したことはありません。忙しいけど、本当にやりがいに満ちた科です。分野も周産期、腫瘍、不妊・内分泌、女性ヘルスケアと多岐にわたり、熊本大学の後期研修では全分野を網羅しています。どの分野に興味があってもいい、将来の自分にあった選択肢があります。私も将来の道を模索している最中です。

一人でも多くの産婦人科の仲間が増えてくれることを楽しみにしています。いつでも相談に乗ってくれる先輩たちが待っています。ぜひ見学へきてください♫